2011年01月15日

環境問題とは何か

富山和子氏の著書「環境問題とは何か」を読みました。

ぶちゃっけ、なんとベタなタイトルでしょう。
でも、その率直さに惹かれました。
と、
明快な答えが書いてありました。

まず、考えを新たにしたのが、私たちを取り巻く日本の国土って、
神々の時代からずっーと、木を植え、田を耕し、様々に工夫し作ってきた自然らしいのです。

そうやって作ってきた、森、土によって、水は蓄えられ、作られます。

戦後の植林は、スギ・ヒノキによって森を単層にしてしまったと、思っていませんか?
広葉樹の方がよいと思っていませんか?
でも、それは短絡的過ぎます。

都市の人々は、スギに助けられているのですよ。

余談:クマは目標を見定めそこへ行くとき、まずそこらの高い木に登って方角を決めると、山だろうと谷だろうと、真っ直ぐその目的地に向かって走るのだそうです。
マタギもまた、独自の道をもっていて、山だろうと谷だろうとかまわず最短の道を日本中の山に持っていたそうです。

そんな、へぇ〜、と言う話から、私たちの祖先がどんなに水を土を大事に作ってきたかが、よくわかります。
「自然を守るとは農林漁業を守ること」。私たちが何を大事にしなくてはならないか、何をすれば良いかがよく分かります。

まだまだ言い尽くせません。

環境も人間の営みである以上、歴史を学ばねばなりません。
通り一遍の浅薄な知識でものごとを判断するのは情けないと思いました。

ぜひぜひ、あなたも読んでみてください。
きっと、発見があると思います。

「環境問題とは何か」
こんな素っ気無いタイトルなのに、環境問題が生き生きとキラキラと光って感じられます。
環境を科学的に哲学している。
環境問題を人間の営みとして捉える優しい眼があるからに違いありません。
決して難しくはないのに、まるで哲学書のように思えます。

PHP新書から2001年初版です。  

ほかに“森林ジャーナリストの「思いつき」ブログ”
http://ikoma.cocolog-nifty.com/moritoinaka/2009/01/post-89e8.html
に、
やはり富山和子氏著「水の文化史」の書評があります。
(ハイジ)


ラベル:書籍紹介
posted by ハイジ at 01:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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